東京で探偵を続ける主人公、八神志信は、亡くなった父親の遺産を処分するために帰省した。旧知の地元の警部と会い、外国人の通う寄宿学校での事件を聞かされた。寄宿舎で暮らす少女が病死したが、それにしては不審点が多く、しかし外国人に関することゆえに捜査がままならないということだった。そこで警部は八神に調査させようとしたが、厄介な匂いのする依頼を彼は喜んで受ける気にはなれなかった。しかし、町には小さな妹や大事な女性がいて、無関心でいることも出来ない。当面この町に留まらなければならない彼は、その時間を使って調べてみようと思い立った。しかし、事件の輪郭を知ってしまった八神は、いつしか渦中に置かれていることに気付くのだった。
八神 鈴花 やがみ すずか
主人公の妹。主人公とは幼いうちに別々に暮らすことになった。良家の娘として大事に育てられ、まだ幼いこともあって無垢な印象が強い。現在は事件のあった寄宿院に下級生として通っている。
篠瀬 雪乃 しのせ ゆきの
寄宿院上級生。東京の財閥の娘として、良い教育を受ける為に寄宿院に預けられている。概して傲慢な性格で、育ちの良さを鼻にかけているため他の生徒からは一様に嫌われている。
桧原 聖美 ひのはら きよみ
主人公の従妹。親の意向で主人公とは許婚の関係になるが、主人公が上京して以来はっきりとしない間柄のままになっていた。いまだに主人公以外の相手に嫁ぐ事が考えられない。しばらく町に留まる事になった主人公の世話をするため共に暮らすことになるが、その中で互いの関係が定まる事を密かに期待している。
レイチェル ヴェルレーヌ Rachel Verlaine
寄宿院下級生。仏人の父と英国人の母を持つ少女。大人しく引っ込み思案な性格で、似かよった気性の鈴花とはとても打ち解けている。両親は今日本におらず、そのため寄宿舎で生活をしている。
フレイア カーシェンガー Freya Kurschenger
寄宿院教諭。寄宿院で語学を教える女性。無機質な風貌と非常に美しい容姿を備え、人間離れした特別な雰囲気を持っている。素性の知れない部分が多く、事件に関して何らかの関わりがあると主人公は直感する。
黎 翠玲 レイ ツェイリン
中国人女性。情報提供者として主人公と接触することになる女性。黒社会に関わる女という噂があるが、何故日本に居るのかも含め謎が多い。よく鍛えられた美しい身体を持っている。
カレン ゴールドスウェイス Karen Goldsweith
寄宿院上級生。寄宿舎に預けられている米国籍の娘。主人公が事件の調査を始めた時期に前後して失踪した。年齢の割には大人びて成熟した雰囲気を持っている。